親子の信頼関係を築くために大切なこと

チャイルドコーチング

信頼関係を築くことがコーチングの一番大切な基本と言われています。

チャイルドコーチングの場合、親子であれば、既に信頼関係は築けていると思う方も多いですが、そうとも言い切れません。

親子という関係に安心して信頼関係が他人との関係よりもないがしろにされてしまう場合もあるのです。

信頼関係の構築は上手に褒めることから

(他人のお子さんは褒めても自分のお子さんは、、、ということはないですか?)

子供はお母さんが大好き。お母さんに認めてもらいたい、どうすれば認めてもらえるのかと考えているものです。

無条件に愛し、信頼しているのだということを普段から沢山示してあげると良いでしょう。

  • 「可愛い」「すごい」「大好き」と思ったら、口に出して言う。
  • 子供がお手伝いをしてくれた時には大げさなくらい「助かったー」と言って褒める。
  • 一日一回は抱きしめる、、、

など日々のお母さんの声がけや愛情表現で子供が安心できる絶対的な愛情を注ぐことが、信頼関係構築の助けとなるのです。

子供に対する受容は共感から

「大げさに共感スキルを使わなくても子供には信頼が伝わっているはず」と考えず、子供の話を聞く際に共感スキルを織り交ぜてみるようにしましょう。

アメリカの心理学者カール・ロジャーズは「人間には自己実現や解決する力が自然に備わっていて、自分自身を受容した時、その人間には変化と成長が起こる」と言っています。

ロジャーズのカウンセリングでは話し手が自分を受容する為に、聞き手は、

  1. 正確な共感性
  2. 非支配的な温かさ
  3. 誠実さ

を表して、それを助けることができると考えました。

子供が不満を持っている時、それは本人が自分自身で受容できない状況や気持ちがあります。

親がまずその気持ちに共感を示してあげる事で、一番信頼している人に共感してもらえたということに子供は励まされ「受容」し、納得することができます。

親が「温かな表情で共感を表しながら子供の話を聞くこと」は、心理カウンセリングに匹敵する程大切なことです。

意地悪する子の背景

あるエピソードです。

英語圏の海外に一年ほど住んでいた女の子。慣れた頃に日本に帰ってきたため、英語が話せるまではいかず、まだ決まったフレーズしか理解できていなかった様子でした。

帰ってきたら小学校では英語の授業があります。帰国子女という自負もあり自信を持って授業に臨んだのでしょう。しかし、日本でも英語を学んでいる児童は結構いるものです。彼女よりヒアリングができ、答えている児童がいたのです。彼女の負けず嫌いな気持ちが英語の授業でよく答えられる児童への意地悪という形に屈折してしまいました。「お前の英語はデタラメだ」「英語の歌を歌うな」などの暴言に始まり、青あざができるほど殴ったり。やられていた子供は母親に相談しました。

母親は、話を聞き、共感しました。「それは嫌だね。話せるようになりたいなら、もっと自分自身が努力すべきだよね。でもアザは見逃せない、エスカレートすると嫌だから、それは先生に報告させてね。自分でも嫌なことは大きな声でやめて、嫌だと主張するのよ。先生に言ったっていいのよ。」と言うふうに。その子はその後も嫌な思いをすることはあったようですが、なるべく関わらないよう距離の置き方を学び、うまく躱していたようです。

問題は、意地悪をしていた子です。成長と共に徐々にこういったことはなくなっていくとは言え、意地悪された側はたまったものではありません。なぜ、意地悪する子としない子がいるのでしょう。

「家庭です」

ですから、学校側もこのくらい。。。と軽視するのではなく、家庭に伝えることが大切です。この場合の意地悪をしていた子の親はこのことを知らないままです。そうすれば、その子は変わらないままです。親がどうしてそんなことをしたのか、話を聞き、その負けず嫌いエネルギーを他の方向に持って行けば、この子はもっと変われるのに。

例えば

「どうしてお友達が嫌がることしちゃったのかな。お母さん聞くから話してみて。怒っているんじゃないんだよ。理由が知りたいだけなんだ。そっか、海外では英語の中で頑張っていたものね。それが悔しかったんだね。じゃあ、お母さんも協力するから毎日、15分でもいいから英語のゲームをしたり英語で会話したりしてみようか。お友達に意地悪しても英語ができるようになるわけじゃないものね。そして、怪我をさせてしまったのは、よくないことだから、きちんと謝ろうね。あなたのした事はお母さんの責任でもあるから、お母さんも謝るね。」

と言う具合に。

話しやすい関係を作っておくと言うのが大前提ですが。まず、友達が嫌がることをすることでストレスを解消しているようなお子さんは、親子の会話やスキンシップが足りないお子さんが多いように思います。

甘えたいのに甘えられない、母親がそう言う空気を作ってしまっているのかもしれません。小学6年生くらいまでは、本心ではまだまだお母さんにぎゅーっとして欲しいものです。安心するのです。

今日からすぐにできること

是非、「うちは〜」などと言わずに、一日20秒はハグをしてみませんか。ハグの有用性には科学的な根拠もあるのだそうですよ。胸と胸をつけてハグをすることで副交感神経の働きが活発になり、気持ちが落ち着くのだそうです。

我が家では、毎日子供とハグをして、お互いに「落ち着くねー」と言ってしまいます。

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